2002年から2003年にかけての年末年始、台湾の宜蘭県にある「河東堂獅子博物館」を訪問しました。この博物館は、地元台湾では割と知られた観光名所のようで、旅行案内書などでもよく紹介されています。また、旅行社主催の宜蘭方面ツアーなどにも組み込まれているようです。
今回、獅子博物館に併設されている宿泊設を利用しました。到着してすぐ、館内を一通り案内していただきました。広大な敷地内の至る所に獅子が置かれ、まさに獅子からの歓待を受けているようでした。特に最上階からライトアップされた立派な庭園を臨んだ際、獅子が光の中に浮かび上がる様には思わず夢心地でした。
翌朝はこれまた名物の「亀山朝日」を拝み、博物館をまわりました。明、清時代の石獅子を中心に、広いフロアに獅子が所狭しと並んでいます。常時展示してある獅子は800体ほどだそうです。風獅爺、八卦石敢当、南獅・北獅、雲南式対獅などそれぞれ種類別に置かれ、注釈が添えられています。中には気功のポーズ?を決めている「発功風獅爺」、天を仰ぐ「朝天獅」など楽しい獅子もありました。壁には獅子模様の刺繍があしらわれ、また陳列スペースには鎮子や玉などの小さな獅子を展示していました。館長さんをはじめ、スタッフの方も皆大変親切で、素晴らしい一時を過ごすことができました。
◎アクセスの方法:台北から特急で約1時間、頭城駅よりタクシーで約15分弱。またはバスで羅東行きに乗り、北関駅下車。
※上記の文章は日本参道狛犬研究会会報誌「狛犬の社」に 掲載されたものとほぼ同じ内容です
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| 獅子博物館宿泊施設のお風呂。きれい! |
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お腹のラインがかわいい「発功風獅爺」
真似して一緒に撮りました。 |
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■発功風獅爺(上右の写真)
見て!僕、気功を発してるみたいでしょ?太っちょだからってばかにするなよ。僕はこの館内でいちばん人気者の獅子なんだ!たくさんのお客さんが、先を争って僕と写真を撮りたがるんだ!僕と一緒に写真を撮りたいかい?じゃあ、まず僕のこのかわいいポーズをまねしてごらん!
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| ほっこりふっくら、しゃ〜わせにいきましょ! |
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顔つきが浪花狛犬っぽいので親しみがわきました。 |
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日本の狛犬は
「東洋対獅」。
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日本狛犬の後部。 |
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■東洋対獅[日本の狛犬](上2枚の写真)
この石獅子は、長い耳が垂れ下がり、日本の所謂「高麗犬」に極めて似ている。その胸元にあるたてがみは、それぞれ両側に向かって分かれて巻き上がり、膨れた胸は唐宋時代の影響が見受けられる。尾は花びらが咲き誇るが如く、自由に伸びている。雄は口を開け、雌は口を閉じ、座る姿は端正で表情は厳かである。頭をもたげ、胸を張り、虎のような目つきで隙あらば飛びかからんばかり、これが標準的な日本の神社の前に並んでいる獅子である。
(くに補足:耳の形は丹後狛犬系、尻尾は扇尾で浪花狛犬系、なので西日本出身なのかしら?膨れた胸が唐宋時代の影響というのはちょっと古すぎるかも。きっと彼らがうまれたのは、江戸以降だから・・・でも、なんで「虎視眈々」なんだろ。ライオンならわかるけど。)
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「 娃獅」子供守ったり、重しだったり。
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海沿いの美しい庭園にて。あちこちに獅子あり。 |
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■[ 娃獅](上左の写真)
黄土高原には,子供を結ぶ獅子の伝説がある。言い伝えによると,この地では乳幼児が育ちにくく,死亡率が高いため,年越しのとき大晦日から正月一日まで、この地の人は赤い紐の一端を子供の足にくくりつけ、もう一端を小さな獅子の足に結び付けたといわあれている。獅子はトラやヒョウを食べるため,平和を守る吉祥獣とみなされており、「邪気や妖怪を払い,子供を100歳まで長生きさせる」という願いが込められている。
別に,比較的形の大きな獅子には(注・この部分,画像の字がつぶれて読めず)働きがあった。外で働く母親は布帯の一端を子供の腰に結び付け,もう一端を獅子に結びつけ,子供が下に転げ落ちる危険を防いだ。
娃獅娃獅はまた、「オンドルの獅子」とも呼ばれ、多くはオンドルの上に置かれた。子供を結んでおくという主な働き以外に,蚊帳や、カーテン、衣服などの重しとしての実用的な働きもあった。
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