あけましておめでとうございます!新年を獅子に囲まれたこの地で迎えることができて、本当に幸せ・・・7時過ぎに目を覚まし、外を見るとやはりどんよりと曇っていた。がっかりしていたら、なんと雲が少し晴れて切れ間ができ、そこから朝日が見えたのだ。ほんの一瞬だったけど、しっかり拝んでおいた。まさに獅子のおかげ!ありがとう、獅子たち!ダンナさんも落ち着いているようで、しきりにお腹がすいたと言っていた。
ありがたさにすっかり気持ちが明るくなり、昨日買った胡麻餡のクロワッサン(ビミョーな味)を食べ、庭を散策しようと外へ出たのが8時過ぎ。あまり時間がなかったが、あちらこちらに獅子が配置されているので思わず夢中になって探してしまう。まずいきなり外へ出たらかわゆい獅子がちょこりんと座っているし、橋の欄干や庭の芝生にぽんぽんと置かれているのだ。走り回って獅子たちを見て行く。どれもこれもかわいらしい。ダンナさんは、庭の遊歩道に列車の枕木を敷いてあるのに感心していた。海のすぐ横なので、波がどんどん打ち寄せている。ざんぶり波の音を聞きつつ、気持ちいい朝の散歩を切り上げ、朝食に向かう。館長さんが待っていた。

「おはようございましゅ〜」庭へ出たらいきなりこんなかわいこちゃんが挨拶



(左上)あちこちに獅子がいるから、油断ならない。朝からハイテンションで獅子を追っかけまわす私・・・獅子マニア?まさかね。
(左下)入り口で歓迎してくれたメリクリ獅子。日本人の私にはいまだなじめない、お正月のツリー。

(右)さすが獅子博物館、ディテールにまでこだわりが。スタンドも獅子仕様だ。




食事しながら、獅子と亀山朝日の絵はがきについての説明を聞く。それぞれ三種類あるのだ。朝日を1組、獅子は3組ほしいというと、さらに1組ずつ「特別サービス」していただいた。パンフレットや日本語の説明書、亀山島の観光案内まで何部も持ってきて下さった。説明によると、近くにある礁渓温泉からお湯を運んで温泉を作る計画があるらしい。今年の8月には完成する予定だそうだ。こんだけ景色がいいのだから、温泉があれば最高なんだけどと、ダンナさんと話していたのだが・・・まさかほんとにそういう話があるとは!食事が済んだ後、さらにコーヒーが出てきたが、これは館長さん自ら入れたスペシャルサービスらしい。なんだか歓待されている私たちだった。(ちなみにこちらの朝食はトースト,ベーコン,ハム、目玉焼き、ミルクといったごく普通の内容でした)
それからいよいよ待望の獅子博物館を案内してもらうことになったのだが、館長さん宛に電話がかかってきてしまい、しばらく待つことに。その間にスタッフの女性が最上階のスペシャルルームを案内してくれた。更に私たちの写真まで(ちゃんと場所を選んで)撮ってくれた。
獅子に乗る文殊菩薩。入り口正面に飾ってある。博物館の守り神だそう。

スペシャルルームの置物。ぬかりない。他にも獅子の置物が点在。



再び下へ降りて、入り口など周りで写真を撮っていたが、結局館長さんにお客さんが来ることになってしまった。それで自分たちでまわろうと地下へ降り、お待ちかね獅子との対面!となったが、私は興奮のあまり浮かれて飛び跳ねてしまった・・・ チケットを買う&獅子
月亮門がおしゃれな館内。
獅子たちがお待ちかねです。



博物館の中は隅から隅までお掃除が行き届いていて、陳列棚もぴかぴかに磨き上げられていた。スタッフも割と多く、ざっと見ただけで女性が5名、男性が3名ほどだ。お客さんが他にまだ誰もいなかったのであちこちで写真を撮りまくり、獅子をなでまくり、時には頬をすりすりしたり、抱きついたりとまさにやりたい放題(もちろん、スタッフの方に尋ねてからですよ)。そして少しずつお客さんがやってきた頃、上の階を案内してくれた女性が話しかけてきた。日本の狛犬がいることを教えてくれたのだ。彼女いわく「日本の獅子と中国の獅子は鼻が違う」。そして、狛犬と一緒に写真をとってくれた。私たちのカメラを見て、日本のカメラは小さくていい、台湾のは大きいから不自由だと話していた。子供に日本製のカメラを買ってやりたいので、メーカーを教えてほしいというのでカメラを見てもらった。台湾でカメラはずいぶんと高いものらしい。小さい物だと1万元以上するそうだ。

[1]仲良しで、丸い円を描くように
向き合っている親子。
[2]狛犬っぽい顔つき。
その後もふらふらまわっていると、再び彼女が話しかけてきた。二人で写真を撮ってあげようというのだ。彼女の先導に従い、撮影ポイントとなる獅子を巡る。上着を脱いだ方が写真写りはいいと言われ、二人して上着を脱いだり着たりを繰り返した。最後に吹き抜けの窓をバックに撮り、撮影会は無事終了。その後、デジタルカメラの電池がいよいよ残り少なくなり、だましだまし撮る。そして、最後にもう一度庭園に出て、写真を撮った。とうとうカメラの電池もなくなってしまった。この時間帯になると(12時過ぎ)お客さんも結構入っていて、庭園にも何組かが散策していた。皆車で遊びに来るのだろうか。
[3]力強い咆哮。[4]明時代の獅子。上品なので「坊ちゃん」と呼んでいた。[5]「かあちゃん、おいちいよ」[6]「雲南式対獅」口からねろっと出してるものは子供のごはん。[7]「当館でわからないことがあればわたくしにお尋ねください」決め細やかなサービスを提供してくれそうな表情です。[8]「北方獅」、顔が角張っていて、いかついのだ。[9]「門口対獅」公的機関にはこわい顔,個人住宅にはやさしい顔の獅子。[10]「八卦石敢当」顔は人,体は獅子。十字路や横丁のつきあたりに置かれるが、八卦の盾(?)で風水を改善してくれるらしいよ。



列車の時間が迫ってきたのでロビーへ戻り、お土産に欲しかった時計と水晶の獅子を購入。時間がないので包装なしのむき出しでもらう。館長さんが頭城の駅まで車を出してくれた。大急ぎで走ってくれたおかげで、何とか列車にまにあう。実は博物館で、もう少しいようかと一瞬考えたのだ。しかし電池がないのでどうしようもないし、食事のことを考えてここから離れることにしたのだ。
館長さんが駅で切符を買ってくれたので記念撮影後、それを持って改札へ。ここでさようならと思ったら、何と館長さんは駅のホームまで入ってきてくださった!駅員さんに頼み、ここでも記念撮影をした。まもなく列車が来たので、握手をしてお別れ。館長さんはいいお客さんだったとしきりに繰り返す。獅子好きがよほど嬉し(珍し)かったのだろうか。そして、館長さんは列車が出て行くまで手を振って見送ってくれたのだ。新年早々、心に残る素晴らしい思い出をありがとうございます!感動で胸が熱くなっていたのだが・・・

羅東へ向かう電車は、日本の通勤列車と同じ横並びの座席だ。乗り込んだ車両にはトイレが付いていた。窓の外には和歌山に似た感じの、のどかな風景が広がっている。「世界の車窓から」気分でいたら、いきなりダンナさんから衝撃の告白が。なんと!部屋の鍵を持ってきてしまったのだ!!えー?!どうしよう・・・呆然としたまま羅東駅到着。 チケットを買う&獅子
カギ記念。バックには思い出いっぱいの
宜蘭駅が光ってますね。



とりあえずカメラの電池を駅前のコンビニで購入して、狛犬を探しに羅東公園へ向かう。しばらく行くと、右手にしゃれた建物発見。古風な造りで、何かとよく見たら茶藝館だった。ここへ寄ろうかと思ったけど、気がせいていたので寄らずじまい。残念。バスターミナル辺りで方角を間違えていたことにようやく気づく。公園へ向かい直す。でっかい木がわさわさしている方へ向かってゆくと、公園に到着した。市民が憩う、ほのぼのした公園で狛犬に会い、そして周りに立っている小さな市の屋台や商店をのぞきながら再び駅へ戻った。
チケットを買う&獅子
獅子のおだやかな余生にほっと一安心。



駅の売店でお菓子(いちごのパフケーキ、10元なのにとてもおいしかった)と飲み物を買い、食べながらどうするか考える。頭城まで持っていってもいいけど、そうすると宜蘭で食事できない。ならば宜蘭で連絡するか!と、列車に乗って宜蘭駅へゆき、そこから獅子博物館へ電話をかけて、鍵を持って帰ったことを説明した。今どこにいるかと言われたので、宜蘭駅と答えたところ,駅員に預けてくれと言われてしまった。でもそんなことできない〜!今日台北に戻り、明日日本へ帰国すると説明し、「台北の旅行社(バウチャー発行先)へ預ける」ということで話が付いた。

さすがにがっくりきて、しかも雨が降っているのでしばらく駅ロータリーのベンチに腰掛けてぼーっとしてしまった(ダンナさんは、こういうこともありかな〜と思っていたそうだが)。でも、せっかく来たことだしと思い直して雨の中「宜蘭酒廠」へ。ここには「甲子蘭酒文物館」という見学スペースがあるのだ。途中、昭應宮、文昌廟に立ち寄った後、「度小月」で食事したかったが11月に店が移転していた。仕方がないのでそのまま見学へ行き、2階でお酒のできるまでなどのパネル説明を読んだり、お酒クイズを楽しんでから1階へ降りたら試飲させてくれた。甘い黄金色した特産品「金棗酒」、それに「紅露酒」を楽しんだ。「酒卵」に興味を持って購入したのだが、常温で半日しかもたなかったため、食べる機会を逸してしまった。気づくのが遅かったのだ。ああ残念!皆さん気を付けてね。他にお酒アイスクリームや、お酒入りコーヒーなんかも楽しめる(私は遠慮させてもらったけど)。

(左)残念!蟹も悲しい「渡小月」。有名な担仔麺の店じゃないよ。
宜蘭の郷土料理を食べさせてくれる老舗なのだ。
(右)「宜蘭酒廠」の中にある「甲子蘭酒文物館」にて。壁一面に酒甕が!!空だけど。




再び雨の街へ出て、移転した「度小月」を探すが見つからず、ダンナさんが行きたがっていた「信利號」に向かう。ここは「猫耳」と呼ばれるいわゆる水晶餃、それに魚丸が有名な店だ。ちなみに、どちらも持ち帰りができる(スープに入れる前の状態で)。とりあえずその二つを頼んだ。ビーフン入りのメニューもあったが、ここのスープはとてもおいしいからきっとよく合うだろう。スープをぐーっと飲み干し、店を出た。肉粽でも買おうかとぶらぶらいろんな店を見ていたが、どれも今ひとつ。結局疲れて駅前の喫茶店へ。夜はスナックといった店で、白熱灯の照明でほの暗いその奥にはカラオケがあった。そこで香腸炒飯セットを頼む。コーヒーがついてくる。実はこのコーヒー、台湾で飲んだ中で一番おいしかった。この一杯は価値があった〜!炒飯はたっぷり山盛りで、全部食べたらおなかいっぱいになった。テレビでポパイやアンパンマンを見てたら、列車の時間が近づいてきたので外へ出た。他に見るところもあったのだがそんな元気が残っていなかったのだ(設治記念館とか・・・)。

(左)魚丸。サバヒやメカジキのつみれ団子スープみたいなの。手作りです。ぷりぷりしてる。
(右)猫耳。ガイドブックにちゃんと「猫の耳ではない」と説明してあった。

くにゅくにゅした(QQ)皮に肉や葱の餡。



チケットを買う&獅子 雨のぽつぽつ降る宜蘭駅ホームに立っていると、駅前のホテルから花火がぽんぽんあがっているのが見えた。不思議な光景だった。列車に乗り、ぼんやりと外を眺めていると、頭城駅のホームに弁当売りがいるのが見えた。この列車は台中方面と違い、どこか田舎っぽく、古びた印象がある。列車内もオレンジ色の懐かしい光で包まれている。乗客もなにやら木訥とした人たちが多い。台北ウォーカーを読みながら、あったかい気持ちで列車に揺られていた。
列車内。しきりの月亮門風なところが
かわいいね。



台北のホテルは初日と同じ華華大飯店だったので、もしあの狭くて古い部屋だったらがっくりだなと覚悟していた。そしたら、新館のほうだったのでこれは嬉しかった。元気が出てきた。そして、フロントで保保旅行社の場所を教えてもらおうとしたが、その日は休みで電話がつながらなかった。翌日また確認してくれると言うので、安心して部屋へ向かった。そしたらとても広い、かわいい部屋で驚いた。最後がこの広いお部屋と広いバスタブでほんとよかった。滝之湯(新北投にある古い温泉施設)へ行こうと思っていたが、ここのお風呂ならまあいいかと中止。そのまま新純香へお茶を買いに行く。店内はお客さんでいっぱい。店員さんに相談したり、いろいろ試飲して結局購入したお茶は普段用、味わい用共に前よりグレードアップしてしまった。さらに美味しいお茶を求めてしまうおそろしさ・・・もともと安いお茶を飲んでいたということもあるけど。そして、ついにあこがれの茶盆を購入!竹製で、中に茶器がすべて収納でき、かつ可愛くてとても素敵だ。お客さんが来たら、是非ともお披露目したいものだ。すっかりごきげんで外へ。屋台でちょっと食べようかと思ったが、ダンナさんの体調からするとやめた方がよさそうなのでとりあえず本屋へ向かった。そこで1時間ほど探しまくり、念願の台湾全土地図帳と観光ガイドブック(台湾全土、宜蘭県)、列車の旅・古街散歩の本を購入。ダンナさんはフリー画像のCDをゲット。ちゃんと版権物なのに、日本よりずいぶん安いそうだ。
それから西門町へ飲茶を食べに行きたかったが、荷物は重たいし、体力の限界を感じて急遽取りやめ。ホテル近くで肉粽を購入し、さらにコンビニで新竹米粉を買った。ダンナさんはマクドでハンバーガー。部屋でやっと夕食だ。既に時刻は12時前。私はお腹がすいていたので、肉粽とビーフンをばくばく食べた。足が疲れまくっていた。広いお風呂でシャワーだけ浴びた。ダンナさんはお湯をはってのんびりつかっていた。荷物を整理しようと思ったが、あまりに疲れていたのでそのままにしてしまった。エアコンを切ってもごうごうと音がする。何の音かわからなかったが、すぐ寝てしまった。